【効率化ではなく合理化】 資金繰り管理システムmilestoneを使って経理をRedefine!
こんにちは、ひめのです。
今回は、色々なところで話題になる「経理業務の効率化」について、弊社のサービスのコンセプトと交えて書きたいと思います。
行うべきは効率化ではなく合理化です
効率化と合理化は違います。
□効率化は、無駄を無くして生産性を高めること
□合理化は、理にかなった方法にすること(結果として効率化にもつながる)
合理化はより目的意識を持った変革であると言えると思います。
経理業務はバックオフィス業務として位置付けられ、効率化や生産性向上の対象としてフォーカスされがちです。
そのため、最近では効率化ツールやサービスがたくさん出てプロモーションも盛んなため、昨今のDXブームにのせられて既存の業務をITサービスを利用し効率化することを既定路線のように印象付けられている感があります。
しかし私から言わせてもらうと、それら効率化手法は本当に合理的なのだろうかと感じているのが正直なところです。
「変革だ」と言いますが、ただ単に今の作業を減らすだけの結果や自動化するだけでは本質的には足りず、多少のコスト削減程度にしかならないと考えています。
経理業務は、そもそも何の目的で存在しているのかというところを踏まえ、今の時代の事業環境に適応した合理的な経理業務への変革が伴っていなければ意味がありません。
多くの会計サービスは「仕訳処理し会計帳簿を作ること」が前提となったものですので、経理業務の主たる業務として位置付けられています。
しかし多くのサービスは、その業務が経営にとって合理的なものかどうかという部分が抜けており、当たり前のように「仕訳処理を行うこと」がやらなければならないこととして定義されてしまい、言い換えるならば決算書を作成しなければならないという「義務」の部分のみが強調されているものといえます。
元来、企業における経理(財務)部門は経営のための重要な情報を提供するセクションであるべきです。
そこを前提とした合理化が実現できていなければ、本当の意味での生産性向上や効率化は見込めないと思います。
資金繰り管理システムmilestoneを使って経理をRedefine
手前味噌で恐縮ですが、資金繰り管理システムmilestoneとは弊社の提供する資金繰りの管理に特化したクラウドシステムです。
なぜ資金繰り管理に特化したサービスが経理を「再定義する(Redefine)」のかというと、以下のポイントにより経理業務の合理化が実現できるからです。
■今の時代は経営管理においてキャッシュの管理が最も重要
■損益情報は過去情報であるから仕訳処理は後からでも良い
したがって、今までの経理業務を再定義し(Redefine)、キャッシュの管理情報を利用して仕訳処理を行い会計帳簿を作るという合理化が図れます。
つまり、入り口が仕訳入力ありきではなく、第一にキャッシュの管理(資金繰りの管理)があり、その次の過程で仕訳入力を行い会計帳簿を作っていく、という流れに経理業務を再定義することを意味します。
資金繰りの管理がいかに重要かという点については別のブログに書いていますので、そちらも見ていただきたいのですが、従来の経理業務で良くあるパターンは2つです。
・資金繰りの管理と会計帳簿の作成は別々のフローとなっている
・会計帳簿を作成し、仕訳情報から資金繰り表を作成する
ここで重要なことは、キャッシュ・フロー計算書ではなく、資金繰り表を作成し管理することであるというところです。
過去の、経済全体が右肩上がりに成長していた事業環境とは違い、不確実性が高い状況で事業を維持成長させていかなければならない時代において、必要ことは過去のキャッシュの動きではなく、過去から現在、未来に向かって動くキャッシュを把握することです。
資金繰り管理システムmilestoneは、複雑なシステムではなく簿記も必要としないため誰でも運用可能であり、クラウドシステムにより業務の標準化と情報のデータベース化が行われることから、資金繰りの管理を行った結果を仕訳入力に利用しやすくなりますので、経理業務の「再定義(Redefine)」に重要な役割を果たすことができます。
経理業務を合理化し生産性を高め、結果として効率化にもつながるようにするためには、
①まずは意識を変えること
②仕組みの形を変えること
この二つが大事です。
事業を行うという大きな枠組みから考えると、効率化すること自体が目的となってしまっていては合理性に欠けてしまいます。
自社にとって業務の生産性を上げたその先の目的はいったい何でしょうか?
事業を成長させることや維持させることのためには様々な経営の意思決定が必要であり、そのための情報をいかに得るかという点にフォーカスすることが合理化につながります。
その合理化の方法についての答えの一つが、「資金繰りの管理を中心においた経理実務の実現」であると私は考えています。