資金繰りが悪化する代表的な5つの原因とは?? 原因を理解して資金繰りを改善しよう!
こんにちは、ひめのです。
今回は、資金繰りが悪化する原因について、わかりやすい表現でリストアップしてみました。
原因を把握することは改善の第一歩ですので、資金繰りの悪化原因について理解をしていくことは大事かなと思います。
資金繰りが悪化する代表的な5つの原因とは??
資金繰りが悪化する代表的な原因は次の5つです。
その① お金を借りすぎ問題
その② そもそも儲かってない問題
その③ 無計画にお金使いすぎ問題
その④ 取引条件が悪すぎ問題
その⑤ 資金繰りを管理してない問題
その① お金を借りすぎ問題
お金を借りすぎると資金繰りが悪化します。
事業を拡大するためには資金が必要ですので、資金調達の一つとして借入れを行うことは経営する上で一般的なことです。
しかし、借りたお金はいつか返さなければなりません。通常の金融機関からの借入れについては、返済の据置期間が数ヶ月〜1年以内が多いと思いますので、その期間のうちに借入金の返済に耐えられるキャッシュ・フローを生み出す努力が必要です。
自社のキャッシュ・フローと返済のバランスを見誤ると、途端に資金繰りが悪化してしまいます。
その② そもそも儲かってない問題
売上がないと資金繰りが悪化します。
売上がなくても、かかっている経費はあります。人件費や家賃などの固定費のほか、販売するために大量に仕入れたものの売れ残ってしまうこと(いわゆる不良在庫)も資金繰りを圧迫する要因です。
昨今のコロナ禍のように外部環境が影響し、今まで順調だったとしても急に業績が傾くことはありますので、そのようなリスクのためにできるだけ準備をしておく必要があります。
その③ 無計画にお金使いすぎ問題
お金を使わなければ売上の獲得や事業拡大は望めませんが、あまりに無計画なお金の使い方をしていては資金繰りの悪化要因となります。
例えば次のような事例が当てはまります。
・過大な広告宣伝費
・過剰な設備投資
・過剰な事業拡大投資
事業に投資は必要ですが、投資の効果をしっかりと検討することが必要であるとともに、自社の資金的余裕度がどの程度あるのかを把握し、どこまでの規模であれば投資可能かというラインを定めておく必要があります。
その④ 取引条件が悪すぎ問題
入金サイトや支払サイトといった取引条件が悪いと資金繰り悪化の原因となります。
例えば販売代金の入金サイトが2ヶ月である一方で、商品の仕入代金や外注費の支払サイトが1ヶ月である場合、入金される前に支払日がやってくるため、それに耐えられるよう資金を準備しておかなければなりません。
1件2件であれば問題なくても、これが何件も重なったり大きな案件であったりした場合は、急激に資金繰りが悪化してしまう要因を作ってしまいます。
取引条件を決めるときは、なるべく自社の資金繰りに影響がないような条件となるよう注意して契約する必要があります。
その⑤ 資金繰りを管理してない問題
上記①〜④を事前に把握できていれば、対策を施す時間ができて資金繰りの悪化を未然に防ぐことができます。
逆を言うと、資金繰りの管理を普段から行っていないと、気づかないうちに資金繰りの悪化を招いてしまうことにつながります。
普段から日々の資金の動きをモニタリングしつつ、近い将来発生する見込みのある多額の支出を把握し、長期的に行いたい投資のために資金計画を立てて実行・管理する習慣をつけることが、資金繰りを悪化させないために大切な経営管理であると言えます。