画面では伝わりづらいバドミントンの凄さ「3選」を文字で伝えます!(シングルス編)

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こんにちは、ひめのです。

最近ではバドミントンも人気スポーツになってきて、テレビでも良く放送されるようになりました。

画面を通して見ていると、どうしても見た目ではっきりすることが印象に残ってしまいますが、バドミントンの凄さ・魅力は画面では伝わりづらい部分も多いと思っています。

そこで今回は、画面では伝わりづらいバドミントンの凄さについて、書きたいと思います。

これを知っておくと、バドミントンの見方もまた一味違った形で見れるようになるのではないかなと思います。

画面では伝わりづらいバドミントンの凄さ「3選」

画面では伝わりづらいですが「実はこんなすごいことが起きている!」というようなことを3つ選んでみました。

1.ネット前での技術や攻防が凄い
2.上からのショットの打ち分けが凄い
3.決まるまでのプロセスが凄い

これらは、外から見ているとわかりづらかったり実際に対戦相手として対峙していないと感じづらかったりする部分が詰まっていると思います。

ネット前での技術や攻防が凄い

テレビでは伝わりにくいNo. 1は、ネット前での技術や攻防かなと思います。

ラケットの動きが小さくシャトルの速度も遅いため、なかなか画面を通してでは伝わらない部分です。

ネット前を制する者はゲームを制するって現役の時に誰かに言われた(誰か思い出せない。。)こともありますが、それほどネット前からのショットは大事です。

相手を追い込むことや相手に上げさせて自分が攻撃するためにネット前で工夫をしてショットを打ちます。

ネット前ではスピンの効いたヘアピン(ネットとも言ってます)をいかにネットのギリギリに落とすかというところが技術の差に出てきます。

スピンが効いているだけではある程度のレベルになると、球筋を見ればしっかり奥まで返すことができますので、ただ「スピンが効いているだけ」というのはレベルが上がるとあまり意味がなく、スピンを効かせたままよりネットの近いところに落として上げさせにくくさせることを考えます。

また、ネット前ではヘアピンだけでなくロブを打って相手を走らせたり追い込ませたりもしますが、ネット前でどんなショットを打つのか相手にわからなくさせるように、早く・高く入って打ったり、ラケットの振りを極力小さくしたりしています。

ネットすると見せかけてロブをするストレートと見せかけてクロスを打つなど、相手の動きを止めたり遅らせたりするためにはフェイントをうまく織り交ぜますが、大きな動きのフェイントは大袈裟になって意味がありませんので、早い動きの中で、いかに小さく鋭く打てるかということが大事になってきます。

したがって「小さく鋭く」が極限まで達すると画面越しに見てると普通に打っているようにしか見えないものが、実は対峙している者にとっては完全に虚をつかれたフェイントになってることも多々あります。

上からのショットの打ち分けが凄い

よく野球でストレートの腕の振りで変化球を投げると聞きますが、バドミントンでも同じです。

上から打つ球で言うと、スマッシュ、クリアー、カット、ドロップを同じ腕の振りで打ちます。

さらにストレート、クロスの打ち分けも同じ腕の振りで打つほか、あえてクロスっぽく見せてストレートに打つようなこともします。

こちらもコートに立って対峙していないと感じないくらいの一瞬の腕や肩の動きで相手の逆をつきますので、画面では伝わりづらい部分だと思います。

相手が全く手を出せなかったショットや一歩も動けなかったショットなどは、そうしたショットを打つ技術によって反応が遅れた結果です。

レベルの高い選手になればなるほど、この腕の振りというものが分かりづらくなる一方で、相手の腕や肩の動きでショットの種類やコースを先読みするようになります。

画面越しでは簡単に打ち返しているように見えるショットも、そのような技術があってこそ簡単に見えているということだと言えます。

決まるまでのプロセスが凄い

これは話せば長くなる深い部分なのですが、今回はなるべく簡単に書きたいと思います。

バドミントンのラリーが終わる時は、どちらかがエースで決め切るかどちらかがミスをするか2つです。

このエースで決め切るということですが、単純に素晴らしいショットを繰り出したから決まったということではなく、そこまでの過程でその場面を作り出したといえることも多いです。

例えば、ラリーの中で相手が打つコースを限定させるようにラリーを組み立ていくと、打ち返してくるコースがだんだん限定されてくるので予測して早く動いてカウンターで決めたり、わざと打たせて誘い込み、逆に上げさせたタイミングで待ち構えて決めたり、というようなことができます。

また、相手のミスで終わるラリーにも、単純に相手が失敗したというよりは、相手にミスをさせるようなラリーをした結果ということもあります。

バドミントンのショットの種類の数は決まっていますが、その中で高さを変えたり速度を変えたりコースを変えたりとさまざまなバリエーションを駆使して相手を崩します。

例えば「この角度で来る」と思わせて違う角度でスマッシュを打つ相手のミスを誘う結果にもなりますので、そうした微妙な変化をつけながらトップの選手はラリーを組み立ているのですが、この辺りを画面越しで見ようと思ってもなかなか伝わることではないものの、見る人が見ればある程度わかるので、目の肥えた人には画面越しでも楽しめるのかもしれません。

あとがき

以上が、画面では伝わりづらいバドミントンの凄さ「3選」でした。

どうしても印象的には、豪快なスマッシュや、長いラリー、派手なファインプレーに目が行きがちですが、今回書いたような部分はバドミントンの試合を制するための技術としてとても大切な部分であり、こういったことをトップ選手は磨いてきているんだということを少しでも知ってもらえると、次に試合を見る時に違った見方を楽しむことができるのではないかなと思います。