(現役アスリートに伝えたい) 試合に勝てることとバドミントンが上手くなることはイコールではない

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こんにちは、ひめのです。
バドミントン経験者として、今の現役アスリートに伝えたいことの一つが「試合に勝つために必要なこと」についてです。

バドミントンが上手くなれば試合に勝てるかというと、必ずしもそうではありません

試合に勝つためには、競技そのものが上達することも大事ですが、それだけでは試合に勝てないのです。

その真意について今回は書きたいと思います。

試合に勝つために必要なこととは?

いくら技術的に上手くなったとしても、それだけで試合は勝てません。

ましてや大会で優勝するまでとなると、それ以上に重要視しなければならないことがあります。

では試合に勝つために必要なことと何でしょうか?

それは「考える力」です。

ただ来た球を打ち返すだけではバドミントンの試合に勝てません

相手よりも先に25点取るためにはどうすべきか、トーナメントを勝ち上がるためには何が必要か、技術的なこと以外に試合に勝ち続けるためにはとにかく「考える」ことが大切です。

技術的に実力差があれば何も考えずに試合に挑んでも労せず勝つことはできますが、上を目指す者にとっては、実力が拮抗している相手や、自分よりも実力が少し上の相手と対戦し勝っていかなければなりません。

したがって、まず自分を知り持てる能力をフルに使ってどう試合をこなしていくのかということや、実際の試合の最中に起こることに対してどう対処していくかと言う「考える力」が大切になってきます。

「考える力」があると、すこし実力で劣っている場合でも試合に勝つことも可能です。

試合の最中は監督コーチがそばにいたとしても、コートに立っているのは自分だけです。

瞬間瞬間で自ら考え、ストレスのかかった状態でも思考を巡らして最善の方法を見つけ出さなければなりません。

試合で勝つための「考える力」とは?

「考える力」には2つあります。

「試合中に考える力」「試合を勝ち続けるための考える力」

試合中に考える力

試合中に考える力とは、試合中に相手の動きやショットに対してどう対処すれば良いかを現場で判断する力です。

また、試合展開に応じて我慢する場面や攻め切る場面などを見極めて戦術を変えていくことも試合中に考える力のうちとなります。

試合を勝ち続けるための考える力

試合を勝ち続けるための考える力とは、トーナメントを勝ち続けるための大会を通したマネジメント試合自体のゲームマネジメントがこれにあたります。

優勝するためには何試合もこなして最後まで勝たなければなりませんから、最初から飛ばしすぎて体力をなくしてしまったり、途中の試合で手こずってしまったりすると、いくら実力があっても最後まで勝ち切ることができなくなります。

また、一つの試合に対してもマネジメントは必要で、25点をとること2ゲーム取ることに対してどのようなプランで実行するのかと言う冷静な戦略的思考が大事であり、それが大会通してのマネジメントにも影響してきます。

考える力をつける方法

この二つの「考える力」急に身に付けられるものではありませんので、普段の練習から意識して考えて行動しなければなりません。

練習内容の趣旨を理解することや、練習中に試合を意識して頭を使うことを心がけて意識的に行うことで、考える力が徐々についてくると思います。

ちなみに、技術練習するときも、戦術を意識して練習すると良いと思います。

戦術を考えたとき、実現するための技術が備わっていないと遂行できないからです。

例えば「相手の利き手の肩口付近にスマッシュを打つ」としても、そのコントロールがなければその戦術は使えませんし、その状況に持ち込むためにそこまでの崩しも必要です。

技術練習の時は、そのショットは何を目的に打つのかと言うことを考えて練習すると、考える訓練も同時に行えるので、考える癖がつくとともに、無意識に状況に応じたショットも打てるようになり効果的かと思います。

考える力は引退した後にも役に立つ

実は、この考える力はバドミントン(スポーツ)に限った話ではなく、ビジネスの上でも役立つ力となります。

目的のために実行すべきことを戦略的に考え遂行していく力や、実際のビジネスの現場において突発的なことに対する対応力は、バドミントンの試合を勝つために備えた考える力をビジネスに応用することが可能です。

ビジネスで得るべき成果を試合に勝つことと同じように考えると、近い思考で取り組むことができるということが想像できるのではないでしょうか

したがって、アスリートが考える力を備えて向上していくことは試合に勝つための力をつけていくだけでなく、選手の引退後にビジネスの場に身を置いた場合でも役立つ能力を培うことができるわけです。

その意味でも「考える力」をつけることを意識した練習を多く取り入れていくことが重要なことではないかと思います。