(公認会計士を目指す方へ) 公認会計士の魅力って何ですか??
こんにちは、ひめのです。
資格の名前は知っていても仕事の内容はイメージつきづらいかもしれませんが、公認会計士の活躍の場は様々あり、公認会計士になった後のキャリアパスにはたくさんの選択肢があるところが魅力の一つと思います。
そこで今回は、公認会計士を目指す方のために、公認会計士が担える業務分野について書きたいと思います。
なお「公認会計士とは」という定義的なところについては、こちらのブログに詳しく書いていますので参考にしていただければと思います。
公認会計士の魅力=幅広い分野で活躍できる
公認会計士は、法律上の独占業務がある一方で、その専門性や業務の経験値から幅広い分野の仕事があり、そこが職業としての魅力でもあります。
例えばどのような業務があるかを簡単に列挙してみると次のような分野の仕事があります。
■会計監査及び保証業務
■上場会社向け会計支援(連結会計など)
■内部統制報告制度支援
■IPO実務支援
■株価算定
■財務デューデリジェンス
■社外監査役
■組織内会計士(CFO、経理部、経営企画など)
■学校法人等の公益法人の会計支援
■税務業務(税理士登録した場合)
■その他会計専門家としてのコンサルティング業務
会計監査及び保証業務
会計監査や保証業務は公認会計士でなければ行うことはできません。
したがって、この業務を経験できるのは公認会計士のみですので、貴重な経験となります。
会計監査では、企業の財務諸表等について監査を行うことで、投資家や利害関係者を保護する役割を果たします。
また、監査は特殊な業務と思われがちですが、見方を変えると監査手続におけるリスクアプローチや、監査の結論を出すための論理的整理は他の分野でも活かすことが可能であると思います。
上場会社向け会計支援(月次決算や連結会計など)
内部統制報告制度支援
会計監査をする立場であることの裏返しは、監査対象となる業務を熟知していることに他なりません。
したがって、上場会社の経理部支援や、難しい論点に関するアドバイザリー業務、内部統制報告制度に伴う内部統制評価業務の支援や内部監査の支援等、関連する業務支援を幅広く行うことができます。
特に、最近では経理関連の人材不足や、自社のみで例えば連結会計に対応できないなどの企業も少なくありませんので、どんどん複雑化する財務報告制度に耐えうるためにも、外部から公認会計士の力を借りるケースはこれからも増えると思います。
IPO実務支援
IPO(新規株式公開)実務はそもそも経験する企業が少ないため、対応できる人材は限られてきます。
IPOの具体的な実務もさることながら、IPOするための経理をはじめとする管理体制の整備や内部統制の構築等、様々な対応すべきことがあります。
特にどの企業も頭を悩ますのが決算の早期化で、財務諸表等の提出期限は決まっていますので、その期限から逆算して会計監査も受けることを考えると、かなり早く決算を締められるようにならなければなりません。
そのような対応の支援を公認会計士が担っているケースは多いです。
株価算定
財務デューデリジェンス
M&Aや事業再生等においては、株価算定や財務デューデリジェンスが必要になることがあります。
そのような業務は専門性が高いため、公認会計士がその専門性を活かして受託することが多く、実際に対応できる人材は少ないことから競合することもあまりない印象です。
組織内会計士(CFO、経理部、経営企画など)
社外監査役
公認会計士が企業内で活躍しているケースも増えています。
先ほども書きましたが、年々会計制度が複雑化して難解となり、自社でそれなりの人材を備えておかなければ対応することができなくなってきています。
その結果、選択肢の一つとして公認会計士が企業の一員として所属するということがあります。
組織内会計士の場合、例えば「経理部長→経営企画→CFO→監査役」のようなキャリアパスは一つのモデルケースかもしれません。
また、監査役の監査には業務監査と会計監査がありますので(会計監査人がいる場合はその相当性を監査役が判断)、監査役会のメンバーの中に公認会計士が選任され、社外監査役となっているケースも多いと思います。
学校法人等の公益法人の会計支援
一定の学校法人や社会福祉法人は会計監査が義務付けられていますので、その影響で公認会計士が小規模な学校法人や社会福祉法人等の公益法人の会計を支援することがあります。
税務業務(税理士登録した場合)
公認会計士は、税理士登録をする資格がありますので、税理士登録をして税務業務を行う人も多いです。
会計と税務はセットで考えることも多いため、税務の分野と併せて支援を行うことは一般化されているように思います。
独立開業する際には、税理士登録をして中小企業の税務業務を行いつつ、企業の成長に合わせて必要な支援を幅広く行うキャリアプランニングをする公認会計士も多いのではないでしょうか。
その他会計専門家としてのコンサルティング業務
その他、公認会計士は経営者に近いポジションで業務することも多いため、ビジネスコンサルティングを業務とする人もいます。
また、会計を中心とした専門家として、数字が絡む複雑な事案のアレンジやアドバイザリー業務を担うこともあり、公認会計士の業務経験によっては対応できる仕事は千差万別です。
あとがき
資格を取っても、その後も勉強し続けなければなりませんし、実務経験を積んでいかないと色々な仕事をすることはできませんが、公認会計士が担える仕事はたくさんあります。
今後なくなる職種とも言われることもありますが、個人的にはむしろITと掛け合わせてより必要とされる存在になるのが公認会計士なのではないかと考えています。
これから目指す人にとって目指しがいのあるものにするのも私たちの使命でもあると思っていますので、公認会計士がより魅力的な仕事になるよう自分も努力したいと思います。