アジャイル経営に必要な「会計情報」とは?? 資金繰り管理システムmilestone活用のススメ

こんにちは、ひめのです。
アジャイルとは、ソフトウェア開発でよく使われてきた言葉で、比較的短期間で開発を繰り返し機能単位でリリースすることが特徴の開発手法を指しています。

ちなみに対になる言葉が「ウォーターフォール」です。

このアジャイル開発の考え方は経営にも応用できるということで、アジャイル経営という言葉が出てきました。

アジャイルとは「迅速な」という意味であり、柔軟かつ俊敏に対応する経営を行う体制にすることがアジャイル経営です。

近年は外部環境の変化が激しくその対応に遅れを取ることが企業にとって致命的なことになるため、変化に迅速に対応する経営が求められてきています。

その結果、これからの時代を生き抜くための経営手法としてアジャイル経営が注目されるようになっています。

今回は、そのアジャイル経営における必要な「会計情報」とは何かという観点から、時代に即した数字の管理手法や優先順位について書きたいと思います。

アジャイル経営に必要な「会計情報」とは??

技術の進歩市場・産業の変化社会の変化など、企業を取り巻く外部環境の変化の速度がますます増してきていることは皆さんも実感していると思います。

そんな中、従来のように向こう1年や数年の事業計画を立ててどっしり構えて経営していくような感覚では、外部環境の変化に対応できず、気づけばライバル企業に遅れをとってしまったり、市場で取り残されてしまったりという結果を招いてしまう恐れがあります。

これからの時代に必要なことは、外部環境の変化に対して迅速に対応できる柔軟性を持った経営、つまりアジャイル経営を実行していくことではないかと言われています。

そのアジャイル経営をしていく中では、いかに変化に対して迅速な対応ができるかという点が重要となりますので、そのニーズに合わせた「会計情報」が必要となります。

その「会計情報」とは何かというと、「現在から未来に向けたキャッシュ・フロー(資金)」の情報であると私は考えています。

アジャイル経営においては、お金が動く情報をいかに迅速に取得するかが重要であり、いわゆる試算表から得られる損益情報は優先順位を下げて扱うぐらいの感覚でなければならないと思います。

つまり、キャッシュ・フロー(資金)の予定や計画を持ち、それを状況に合わせて常に上書き更新していくような管理が最も重視されるべきことであり、その目的に合致した管理方法を経営に取り入れることがアジャイル経営に必要な「会計情報」を得ることにつながります。

会計帳簿の記録をして試算表を作成することは経営をする上では必要なことであり、BS、PL、さらにはCFの情報を得ることは大事なことですし、その作成をより効率的に迅速にするためのITや人への投資は大いに結構なことだと思います。

しかし、それらはあくまでも企業活動をした過去の結果を数字として積み上げているものであって、必ずしも変化への対応に適したものではありません

経営のど真ん中で扱う「会計情報」として適したものは「キャッシュ・フロー(資金)」の情報であり、会計帳簿の作成に利用する情報としては重なる部分があるとしても、視点を変えて管理すべきものと考えます。

アジャイル経営にmilestoneを活用しよう

ここからは自社サービスの話になってしまいますが、資金繰り管理に特化したクラウドシステムである「milestone」はこれからの時代に必要なアジャイル経営に適した管理システムです。

現在から未来に向かっての「キャッシュ・フロー(資金)」の管理のみに特化しており、予定を常に更新していくことを前提とした設計となっています。

また、簿記の仕訳を知っている必要はなく、より経営目線でのお金の管理が可能となります。

したがって、誰でも簡単にお金が動く一番フロント部分の情報を定期的に管理し更新していくことができ、その都度将来の資金予測の数値も更新されるようになっているのがmilestoneです。

アジャイル経営においては、私は損益よりもキャッシュの情報の方がいち早く届けなければならない会計情報であると考えおり、今キャッシュがどれだけ残っていて今後その金額がどう変化していくのかを常に予測し続けることが、外部環境の変化に迅速に対応するためには大切なことです。

一番必要な情報は、今月いくら売上があっていくら利益が出たかという情報ではないのです。その情報は少し経った後からで十分です。

キャッシュ・フローの情報と損益の情報はつながっていますので、milestoneで管理した資金の情報の結果(キャッシュ・フローの実績)を会計帳簿の作成に利用すれば足りると思いますので、その意味でも、お金の管理をシステムで管理するというメリットがあると思います。

経営で管理する数字と言えば「損益」であり「試算表」をまず作らなければならないという固定概念を捨て、このブログをきっかけに、数字の管理に対する考え方や、管理体制の再構築を検討していただけると幸いです。

milestoneの利用の有無に限らず、会計情報の管理に対するアプローチを根本的に変えなければならない時代にきていると思います。

さも当然に試算表を作ることが最優先となりそれをいかに早く作るかというところばかりに意識がいっていると、本当に今必要なことを疎かにしてしまう結果になるかもしれません。

アジャイル経営に必要なことは、試算表を早く作ることではなく「キャッシュ・フロー(資金)」の情報をいかに迅速に取得できるかどうかであることを認識してもらいたいなと思っています。