会計に対する経営者の本質的なニーズとは何か?答えは「資金」の情報です。

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こんにちは、ひめのです。
今回は、経営には会計が必要って言っても経営者は本質的にどんな情報を必要としているのか?という点について書きたいと思います。

会計に対する経営者の本質的なニーズ

経営者は常に未来を見て、事業を発展させるための投資機会を伺っています。

つまり本質的には、自社の損益がどうこうというよりは今後使える資金がどれだけあるかという情報に興味が集中しています。

経営者が意識すべきはファイナンスであり、その過程として「資金繰り」の情報が重要な役割を担ってきます。

もちろん事業成績として損益情報も必要な情報の一つですが、事業年度はあくまでも制度上区切りが必要であるから存在するのであって、そもそも事業自体に終わりはないわけですから1年のような短期的な視点よりも長期的な視点で判断できる数値情報が必要になります。

経営においてファイナンス戦略の威力を発揮している最たる例がAmazonです。

Amazonは利益よりも投資を優先し事業を拡大し続けてきた結果、世界に君臨する巨大なプラットフォーマー企業となったわけです。

このような考え方は一握りの企業だけに当てはまるものではなく、規模が違っても全ての企業に対して当てはまる考え方ではないかと思います。

一方で本質的なニーズとはいえ、「資金繰りの管理」や「資金繰り表の作成」は、必要性を感じていても普段の業務の中では優先順位が下がってしまったり、なんとなくやってしまったりしていることも少なくありません。 しかし、昨今のコロナ禍含めリスクが顕在化している経営環境の中においても、適切に事業に投資することが今後事業を成長させるためには重要な課題であり、今までにはないくらいに資金繰りの管理の重要性が高まっているといえるのではないでしょうか。

本質的なニーズに合致した情報の取得はカンタンではない

経営者のニーズに合致した情報=「資金繰り」の情報は、過去の実績ではなく「1〜2ヶ月や数ヶ月・1年先まで」といった予定・予測の情報のことを指します。

「毎月会計記帳しているから簡単に出せるのでは?」という感覚をもつ人もいますが、実はその情報を出すためにはかなりの労力と事前準備が必要です。

ちょっと先はすぐ過去になってしまうため、仮に一度Excelなどで集計調整して情報を得たとしても、常に先の情報が見られるように継続的に確認するためのルール化や仕組み化が不可欠です。

未来の資金繰り情報を入手するのが簡単ではない理由は、以下のようなものがあります。

・未来の資金繰りの情報を得るためには、予定の情報収集が必要
・入金・支払予定の情報をタイムリーに入手し集計管理する必要がある
・知りたい情報にするための、集計管理の方法のルール化が必要
・未来の情報は常に更新されていくためキャッチアップの仕組みが必要

また会計ソフトでは実現しづらい理由には次のようなことが挙げられます。

・会計帳簿は資金繰りを管理する目的のものではない
・会計帳簿は原則、過去の情報である
・仮に帳簿から資金繰り表を作るとしても設定が煩雑
・仮に帳簿から資金繰り表を作るのであれば、インプットに仕訳入力が必要

このように、未来の資金繰り情報を得るためには、その目的を達成するための事前のルール化、元データの取得方法、集計管理方法の確立が必要であると共に、過去の情報を取り扱う会計ソフト内で生成される会計帳簿とは異なる性質の情報となるため、一般的な会計実務のルーティンの中から簡単に出せるものではない、というわけです。

資金繰りを管理している多くの企業が会計帳簿とは別に資金繰り表を独立して作成管理していることからもそれは証明されています。

とはいえ、未来の情報もいずれ過去となり会計帳簿に記録される情報の一部となるのであれば、なるべく一般的な会計実務のルーティンとつながるように仕組み化することが課題となります。

その解決方法の一つとして資金繰りの管理自体もシステム化することで、ストレスなく資金繰り表を継続的に更新管理することが可能となります。 その選択肢の一つとして「資金繰り管理システムmilestone」にも注目してもらえたら嬉しいなと思います。