資金繰り表をExcelで作成するメリットとデメリットを教えます!

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こんにちは、ひめのです。
昨今のコロナ禍で資金繰りを管理する重要性が今まで以上に認識され、今まできっちり管理してこなかったけど「資金繰り表を作ってみようかな」と思っている人も多いかと思います。

そこで今回は、資金繰り表をExcelで作成するメリットデメリットについて書きたいと思います。

資金繰り表をExcelで作るメリットは?

「資金繰り表 作成」とウェブで検索すると無料のExcelフォーマットを入手できるので、初めての人は資金繰り表をExcelで作ろうと思うのではないでしょうか。
初めての人でなくても、実際に今現在Excel管理している人も多いと思います。

Excelで作成すると下記のようなメリットがあります。

 ●コストがかからない
 ●編集の自由度が高く、自分の好みの形の資金繰り表にできる
 ●様々な関数を駆使することで高度な集計が実現できる

ほとんど方はMS OfficeのExcelを使っていると思いますので、資金繰り表を作る上でExcelを使えば追加的なコストはかかりません。

また、Excelはユーザーが自由に編集できるので自分好みの形に仕上げることができますし、Excelのリテラシーが高い人は様々な関数を組み合わせて欲しい情報に集計・計算したりすることが可能です。

したがって、初めて資金繰り表を作成して管理する人や、小規模な事業でデータ量が多くない方にとっては、Excelで作成することがお勧めかもしれません。

資金繰り表をExcelで作るデメリットは?

では、Excelで作るデメリットは何でしょうか。
Excelでの管理は自由度が高い分、適切に管理するには限界を感じている方も少なくありません。

Excelで管理するデメリットには次のようなことが挙げられます。

 ●フォーマットが作成者の好みで作られるため、汎用性がない
 ●複数の人間が関わると、どれが最新バージョンかわからなくなる
 ●行や列といった項目の追加等により関数が壊れる
 ●一度作った形が最初で最後のフォーマット

Excelは自由に編集できる分、作り込みすぎると作成者の好みに過度に偏ったものになってしまい、仮に担当者が変わった場合の引き継ぎに問題が発生してしまいます。

また、複数の人間が関わる場合、複数のバージョンが乱立してしまいどれが最新版かわからなくなることも珍しくありません。

さらに、関数を複雑に組めば組むほどメンテナンスが大変になり、行を一行追加する・シートを一つ増やすだけでもかなり神経を使う管理となってしまいます。
関数の使用が集計や差し引きだけだったとしても、データ量が多くなると少し形式を変えるだけで不具合が生じていないか確認するだけでも膨大な時間がかかります。

したがって、このようなメンテナンスの問題もあるため、最初に作ったフォーマットを崩すことにはリスクがあり、一度作ってしまうとより良い形へのフォーマットの更新が難しくなってしまいます。

資金繰り表の作成と管理をシステム化する

Excel管理には相応のストレスがあるため、安定的に継続的な運用をするためには資金繰りの管理をシステム化することも一つの選択肢です。
システム化するメリットとしては次のような点が挙げられます。

 ●パッケージシステムなので、汎用性が高い
 ●クラウドシステムは複数での共有に強い
 ●項目追加による計算式の確認などのメンテナンスが不要
 ●機能のアップデートにより、利用の幅が広がり発展性がある

人材不足も深刻化しており、なるべく業務は属人化しないようにすることが企業には求められます。担当者にしか構造がわからないExcelの管理表を使い続けることはリスクです。

そういった意味ではシステム化は生産性の向上や持続可能性を高める要因になるといえます。
特に、SaaSシステムでは、機能改善や追加が継続的に行われるため、今現在の使用から発展して様々なことができるようになったり、他社サービスと連携して使えるようになったり、というメリットも享受できるのがシステム化の良さではないかと思います。