数字が苦手な人必見!はじめてでもできるカンタン「資金繰り」管理
こんにちは、ひめのです。
今回は、数字の苦手な方でも「資金繰り」の管理ってカンタン!と思ってもらえるように「資金繰り」の管理の方法について書きたいと思います。
「資金繰り」の管理ってそもそも何??
資金繰りとは、端的にいうと「もらったお金(入金)」と「使ったお金(出金)」を忘れないように確認・記録し、お金がなくならないように気をつけつつ適切にお金を使うことです。
例えば、自分の欲しい物が高額だったとき、あなたはどうしますか?
・お金をためてから買う
・後払いや分割払いで買う
・お金を借りて、そのお金で買う
というような選択肢があると思います。
いずれの場合も、給料(入金)と家賃や光熱費などの支払い(出金)のお金の動きを確認した上で、高額なものを買った後にお金がなくならないようにする方法を考えます。
つまりこれが「資金繰り」です。
これを事業に当てはめるとどうなるでしょうか。
・お金をためてから買う
→事業で生み出すお金がいつ頃貯まるか確認する
・後払いや分割払いで買う
→取引先との交渉により支払日を後ろ倒しにする、分割にする
→クレジットカードを使う
・お金を借りて、そのお金で買う
→銀行などから購入資金を借りて、購入する
と言い換えることができます。
あたりまえですが、会社のお金がなくなると倒産してしまいます。
したがって、上記のどれを選択するかにかかわらず購入後も引き続きお金の動きに注意する必要があります。
貯めたお金で買った場合、一時的に手元の資金が少なくなり、通常の支払いができなくなるリスクが高まります。
後日支払や分割、お金を借りた場合は、その支払時期にお金を持っている必要があります。
このように、資金繰りを管理するということは、お金が無くならないようにただ見張っているだけの管理ではなく、いかに上手にお金を使って行くかというところが事業においてはとても重要な要素となります。
将来の予定を立てお金を「見える化」することで、「半年後に広告費を出そう」「1年後に新しい機械を買おう」といった、今よりも売上をさらに伸ばすための経営判断を適切に行う環境を整えることができます。
誰でもわかる、資金繰りを管理するポイント
資金繰りを管理する上でのポイントは2つです。
それは「ズレ」と「レアキャラ」です。
①「ズレ」に気をつける
まず、「ズレ」に気をつけましょう。
資金繰りの基本はズレを把握することにあります。
例えば、リンゴを一箱1,000円で売るとします。
そのリンゴは500円で仕入れていますので、利益は500円です。
利益が出る販売ができて良かった!と喜んでいる場合ではありません。
実はこの一連の取引は、「仕入代金は今月払う予定」ですが「販売した代金は来月振り込まれる予定」なのです。
手元に仕入代金を払えるお金がないと大変なことになってしまうため、手元のお金に余裕を持たせておく必要があります。
これが「ズレ」に気をつけるということです。
②「レアキャラ」に気をつける
「レアキャラ」とは、たまにしか支払わないもののことで、代表的な例としては、税金や年払いの会費・保険料などです。
例えば、源泉所得税の納付を半年に一回の特例にしていた場合のほか、年度の決算に関する法人税や所得税、消費税の支払いは通常年に一回やってきます(年1回じゃない場合もあります)。
また、保険の年払いや加盟団体の年会費などがあると、それぞれ支払い時期は違う上に、たまにしか支払わないため、忘れてしまっていることが往々にしてあります。
皆さんも納付書や通知書がきてから慌てたことは少なからずあるのではないでしょうか。
このような、たまにしか支払わない「レアキャラ」をきちんと把握しておくことが、資金繰りの管理にはとても重要になってきます。
確定した金額が判明していなくても、支払わなければならない事実が発生した段階で資金繰りの予定に記録しておくことが必要になってきます。
一言で資金繰りといっても、結局何に気をつければ良いかわからない方も多いのではないかと思います。
そんな時は、まず「ズレ」と「レアキャラ」の2つのポイントに気をつける習慣を付けてもらうと、うまく管理ができるのではないかと思います。