【スタートアップ企業必見!】先行投資と資金繰り管理の関係とは!?

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こんにちは、ひめのです。
スタートアップ企業にとって先行投資は付きものですよね。

事業で得た利益の範囲でしか事業に再投資していなかったら、同業他社に先を越されてしまう恐れもあり、大きな成長は見込めません。

したがって、スタートアップ企業では、外部から資金を調達し将来多くの利益を得るために、その資金をうまく活用していかなければならない状況にあります。

そこで今回は、先行投資と資金繰り管理の関係について書きたいと思います。

先行投資と資金繰り管理の関係

スタートアップ企業では、事業がまだ立ち上がっていなかったり、立ち上がって間もなかったりするため先行投資は付きものです。

その後も一定の利益を出していったとしても、獲得した利益の範囲でしか事業へ再投資できないのであれば、シェアの拡大や将来の成長はなかなか見込めません。

獲得した利益の範囲以上に事業へ投資するには、外部から資金を調達することになります。

外部からの資金調達は、金融機関等から借り入れをする場合と、第三者からの出資を受ける場合の大きく分けて2パターンあります。

では、この2パターンそれぞれの特徴を踏まえた資金繰り管理との関係を見てみましょう。

借入金と資金繰り管理

借入金は契約に基づいて返済しなければならない資金調達です。

多くの場合は、借入期間の返済予定表に基づいて毎月一定額を返済していくことになるかと思います。

借り入れの目的は様々ですが、普通は借り入れたお金を使うことが前提ですので、借り入れしたあと比較的すぐに会社のお金は無くなります

その後、事業によって生み出された利益により返済していくことになりますが、利益の管理をしていても利益の発生と会社のお金の流れは必ずしも一致しませんので、別途資金繰りの管理が必要になってきます。

事業が軌道に乗るまでには時間がかかりますし、軌道に乗ったとしても更なる成長のための事業投資も必要となるため、常にお金の動きを注視しながら借入金の返済をしつつ適切な配分でお金を使っていかなければならず、スタートアップ企業にとっては利益の管理よりもむしろ資金繰りの管理の方が重要とも言えます。

第三者からの出資と資金繰り管理

一方、第三者からの出資については原則返さなくて良い資金です。

しかし、その出資者は株主としての立場から利益の分配や経営方針に関して意思決定に関与することになります。

出資する側はボランティアでお金を出資するわけではありませんので、出資する会社の将来性を見込んで、将来会社が成長した際にリターンを得ることを期待して出資しています。

したがって、出資を受けたお金を適切に使うことが株主から求められますので、事業を進めていく中で仮に資金繰りが悪化してしまって更なる出資を求める必要性が出てきた場合には、「なぜ資金繰りが悪化しているのか」「資金の使途は適切だったか」「資金繰りの管理は適切に行なっていたのか」といったところを株主から追求されることが想定されます。

その際きっちり説明できないようでは、出資する側として資金繰りの管理すらできない経営者に自分のお金を託すことはできません

まとめ (資金繰り管理の大切さ)

お金の管理は経営者自らが行わないにしても、経営者いつでも把握できる状態にしておくことが必要です。

経営者が自分で管理しないのであれば、従業員等に管理してもらっている状況を常にモニタリングして、今の資金の状況が把握できるようにしておかなければ、金融機関や監督官庁、株主といった会社の外から見た場合「大丈夫かな?」という印象を与えてしまいます。

また、資金繰りの状況を具体的に把握できていなければ、外部からの評価のみならず事業自体の継続が危ぶまれる可能性もあります。

先ほども書きましたが、利益の発生とお金の動きは必ずしも同じではありません

売上と経費の発生は同じでも、入金と支払のタイミングがずれることは多々ある上、借入金の返済は利益計算の中に含まれてきませんので、利益の管理とは別に資金の管理は必要です。

利益だけを見ていると、思わぬところで資金ショートを起こしてしまい事業運営に支障をきたしてしまいます。

そして、資金繰りの大切さを実感してもらいたいという思いもあり、私が代表をしている弊社では「資金繰り管理システムmilestone」を提供しています。

お金の管理の特徴は現在から未来に向かって管理するところにあり、会計帳簿上で管理することは難しいです。

その特徴のみならず、会計ソフトの中でお金の管理をしようとすると、どうしても仕訳の入力に引っ張られるので簿記の知識が必要になってくると同時に、多様な機能により却って利用者の管理意欲を削いでしまう可能性すらあります。

milestoneでは資金を管理するという目的を達成するために特化したUIになっているため、多くの知識を必要とせず「お金を管理したい」という意欲さえあれば誰でも簡単に管理できるシステムです。

弊社が提供しているようなシステムを利用しなかったとしても、エクセルや手書き帳票で資金繰りを管理していくことは大切です。

エクセルや手書き帳票での管理が煩わしくなったり、従業員等の経営者以外が管理主体となったりするような場合は資金繰りの管理をシステム化することをお勧めします。