(経理初心者向け)未収入金と未収収益の違いがわからない!?→わかりやすく解説します!

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こんにちは、ひめのです。
勘定科目の「未収入金」「未収収益」は名称が似ているので、経理初心者の方にとっては何が違うのだろう?と思っている方も多いかもしれません。
今回はそのわかりづらい科目について解説したいと思います。

未収入金と未収収益の違いとは?

まず先に、未収入金未収収益の具体例を見た方がイメージしやすいと思います。

【決算期:3月】

■未収入金
  ・・・使用していた車両を売却し、その代金を未だ受け取っていない場合の未収金額
     →1/31に100万円で売却し、3/31現在その代金が未回収

■未収収益
  ・・・貸付金の利息の決済期日が到来する前に決算を迎えた場合の当期の利息金額
     →前年5/1に3年の貸付契約、最初の利払い日は4/30の場合の5月〜3月の利息

感覚的には、未収入金は「本業以外でたまに発生する債権」であり、未収収益は「継続的に提供するサービスの対価」になります。

また、違う捉え方をすると、未収入金は「1回の取引に対する金銭債権」であるのに対し、未収収益は「長期間にわって継続的に提供するサービスにおいて、その支払時期が決算期を跨いでしまう際に使用する科目」となります。

ちなみに堅苦しく説明すると、次のように説明できます。

■未収入金・・・営業活動以外で発生した金銭債権
■未収収益・・・債権としては発生しているが、支払期日が未到来の計算上の収益

会計に詳しくなればこの説明でもしっくりくると思いますが、慣れていない方にとっては最初の具体例をイメージした説明で感覚を掴んでもらえたらと思います。

未収収益は「経過勘定」の一つです

未収収益は「経過勘定」と言われる種類の勘定科目で、未収収益のほかにも「未払費用」「前払費用」「前受収益」という科目があります。

このうち、「前払費用」については別の投稿で詳しく書いていますので、そちらもご参考にしてください。

経過勘定のどの科目も、取引ごとに決算期に合わせた計算上の科目と考えていただいて良いかと思います。

これらの科目はBS(貸借対照表)に計上されますが、その科目名称の通り「将来、収益費用に振り替える科目」と「計算上、先に収益費用を計上した科目」との2パターンになります。

「経過勘定」についての実務上の留意点

経過勘定の計上は、中小企業であれば決算整理で行うことが多いです。上場企業であれば月次の締めが厳格に行われているため、月次で処理することと思います。

いずれにしても、経過勘定は「計算上の金額」となるため、処理を失念してしまう可能性があるところに注意が必要です。

たとえば、通常の未払金の場合、計上のタイミングで請求書等が手元に来るため、エビデンスをもとに計上していけば良いですが、経過勘定は、過去に契約した継続的な取引について処理しますので、計上タイミングでタイムリーに手元にエビデンスが届いてくれるわけではありません。

したがって実務上は、決算時に計上漏れや振替漏れを防ぐために、経過勘定の対象となる契約については、契約段階でどのような処理が必要になるかを把握して経過勘定の管理をしていくことが求められます。