中小企業にも計画や予算が必要な理由 →“常に一歩先を見続けるため”
こんにちは、ひめのです。
今回は中小企業にとっての計画や予算の必要性について書いてみたいと思います。
中小企業に計画や予算が必要な理由
中小企業は大企業に比べてリソースが限られているため、経営資源をうまく使っていかなければなりません。したがって常に一歩先を把握し続ける必要があり、その手段として計画や予算を持っておく必要があります。
これが計画や予算が必要な理由です。
場当たり的な経営をしている人は少ないと思いますが、「なんとなく頭に入っている」という人は少なくないのではないでしょうか。
しかしそのようなケースでは、うまくいっている時は良いですが、すこし歯車が狂ってしまうと適切な対応ができずに危機に陥ってしまう可能性が高まります。
そして「計画や予算なんて必要ない」と思ってしまうのは、そもそもの計画の立て方や計画の内容に問題があり、結果として作っただけの計画となってしまっているからです。
では、中小企業ではどのような計画を作成して管理していけば良いのでしょうか。
計画といっても様々な計画があります。たとえば、
・事業計画(定性的情報)
・損益計画
・資金計画(投資計画)
などです。
このうち、中小企業において特に必要な計画は「資金計画」です。
なぜなら、限られたリソースをうまく使って事業の成長・発展を考えなければならないため、どのタイミングで資金が増減していくかを予測し、適切に事業投資していくことが事業遂行上重要となってくるからです。
また、「資金」を上手に回さなければ、あっという間に資金難に陥ってしまう恐れもあるため、その意味でも資金計画は特に必要な計画であるといえます。
計画は飾りではない!作った計画は利用しよう
計画を作っただけでそのまま放置してしまうケースがありますが、計画は実績と比較して初めて経営に活かすことができます。
作った計画を定期的に実績と比較していくことで、当初想定していたこととどのように乖離しているのかを知ることができ、経営判断をするためのより具体的な情報を得ることができます。
実績と比較した際、主に行うべきことは次のようなことです。
・計画と乖離した内容を調査する(乖離理由を把握する)
・乖離内容を外部的な要因と内部的な要因に分ける
・内部的な要因で改善すべきことがないか検討する
・現在の状況を踏まえて計画を更新する必要がないか検討する
このようなことを定期的に実施することで、少ないリソースの中でも事業を成長させるチャンスを生み出すきっかけを作ることができるのではないかと思います。
ちなみに、計画を作ったまま放置する原因は、計画が絵に描いた餅になっていることです。
絵に描いた餅では比較したところで結果は見えているため、結局放置してしまうことになります。
計画や予算は、ただの願望や根拠のないものになっていては意味がありません。
計画にはある程度具体性が必要です。
事業を成長させるために、「いつ何をどの程度実施すべきか」という具体的な行動指針を計画に落とし込んでいきます。
具体性がある計画であれば、当初想定した通りとなっているのか否かの分析が行いやすく、想定通りでなかった場合の原因も見つけやすくなります。
経営者の目は常に未来に向けられおり、先を見据えて様々なことを想定しています。
作った計画はすぐ過去のものとなり常に更新し続けるものでなければなりません。 先を見据えて想定したものと現実との差を確かめるということを繰り返し行うことで「先を見据える力」が培われていくのではないかと思います。